【マンガで学ぶ】催眠術の解き方(完全覚醒まで全て解説)

催眠術の解き方
凛ちゃん
凛ちゃん

催眠術の解き方を教えてください!

基本から完全覚醒まで解説するよ!

催眠術師X
催眠術師X

「催眠術を解く」というのは、実は、「元に戻る催眠術をかけている」と考えると理解が早くなります。今回は、基本的な解き方からトラブル対処法、最強の解除法である完全覚醒まで全て解説します。

催眠術の解き方(基本編)

テンプレート

<宣言>
3つ数えると催眠術が解けます。

<スイッチ>
1つ、2つ、3つ。

<追い込み>
もう完全に催眠術が解けました。

<確認>
いかがでしょうか?

冒頭でも述べた通り、解除というのは、実は「元の状態に戻る」という催眠術をかけています。

実際に、テンプレートの中にも、
「宣言⇒スイッチ⇒追い込み⇒確認」という要素が入っているように、
催眠術をかける時の手順とほとんど一緒です。

催眠術のかけ方はこちら↓

催眠術のかけ方の全体像-催眠術師Xの館

なぜ、「解く」と「かける」が一緒なのでしょうか?

催眠術では、術者と体験者の間にラポールが形成されています。
その状態で術者が宣言すると、宣言通りの変化が体験者に起こります。

だから、術者が
「椅子から立てない」と言えば立てなくなるし、
「水がオレンジジュースになる」と言えばオレンジジュースになります。

では、術者が、「元に戻る」と宣言すればどうなるでしょうか?
かける時と同じく、宣言通りの変化が体験者に起こります。

つまり、「元に戻る催眠術をかけている」ことと一緒なのです。

解けないことはあるの?

基本的には、解こうとしているのに解けない催眠術はほとんどありません。
なぜなら、催眠術は「かける」よりも「解く」の方が簡単だからです。

例えば、「椅子から立てない」というのは不自然な状況です。
一方で、「椅子から立てる」というのは自然な状況です。

なので、「椅子から立てない」という不自然な催眠術をかけるよりも、
「椅子から立てる」という自然な催眠術をかける方が簡単なのです。

それでも、1回では上手く解けない場合もあるので、
対処法もご紹介します。

1回で解けない時の対処法

まず一つ言えることは、慌てないことが大事です。
慌ててしまうと、催眠術師へのラポールが低下してしまい、
余計に催眠術が解けにくくなってしまいます。

なので、「想定の範囲内です」という態度で慌てずに対処しましょう。

具体的な対処法としては、
「何度も繰り返し解く」ということを覚えておいてください。

そして、繰り返し解く時のポイントは、「1回目より強く解く」ことです。
強くというのは、「声を大きくする」「より強い表現を使う」「数を増やす」などです。

何度も催眠術を解くことで、1回では解けなかった催眠術も解けるので、
何度もチャレンジしてみてください。

また、最後に、強力な催眠術の解除の方法である「完全覚醒」のやり方を解説します。

完全覚醒のやり方

完全覚醒とは、これまで掛けた催眠術を全て解く解除法です。
また、頭がぼーっとしたりなど、術者の意図せぬ催眠術にかかっている可能性もあるので、
余計な催眠術も一緒に解くことを目的としています。

まずは、動画で完全覚醒のやり方をご紹介します。

完全覚醒のやり方(動画とテンプレート)

完全覚醒のテンプレート

催眠術を全て解きたいと思います。
軽く目を閉じてください。

私が数を1から10まで数えていきます。
数を数えるごとにスッキリハッキリとしていきます。
頭もスッキリ、身体もスッキリ、心もスッキリです。
(※希望があればココに追加する)

それでは、数え始めます。
1,2 意識が少しずつ戻っていきます。
3,4 身体に力が少しずつ戻ってきました。
5,6 意識がさらにハッキリとしてきました。
7,8 頭のてっぺんから足の指先まで力がグングンと戻ってきます。
9 さぁ、催眠から目覚める準備が整いました。
次に私が10と数えると、スッキリハッキリと目を覚まします。
頭もスッキリ、身体もスッキリ、心もスッキリです。
10 目を覚ましてください。

完全覚醒を使うタイミング

完全覚醒を使うタイミングは催眠術師によって違いますが、
目安としては次の2つのうちどちらかが当てはまっている場合は使うことが多いです。

①深い催眠術をかけた時
記憶系の催眠術や、感情・感覚系の催眠術をかけた時に完全覚醒を行うことが多いです。

②体験者が違和感を感じている時
体験者に感覚を聞いてみて、「普段と違う感覚がする」と答えが返ってきた時も完全覚醒を行いましょう。

完全覚醒に希望の催眠を+αをする

体験者の希望を聞いて、最後に催眠(暗示)をプラスする場合もあります。
例えば、「肩が重いので軽くして欲しい」という依頼があった場合は、
上記のテンプレートの「ココに追加」の場所に、希望の催眠をプラスします。

すると、催眠を解いた後も「肩が軽くなった!」と喜んでもらえるので、
最後に希望する催眠を聞いて、完全覚醒に+αするのも良いでしょう。

まとめ:解き方もしっかり覚えよう

  • 催眠術を解くというのは、実は「元に戻る催眠術」をかけている
  • 1回で解けない時は、より強い解除を何度も行うこと
  • 最後に完全覚醒を使って全ての催眠術を解くようにしよう

催眠術をかける方法を下記の記事で詳しく解説していますので、
ぜひ合わせてお読みください↓

催眠術のかけ方の全体像-催眠術師Xの館