【マンガで学ぶ】超簡単な催眠術のかけ方(初心者向け)
先生!! 初心者でも分かるように
催眠術の「かけ方」を教えてください!
今までの【まとめ】として、
ゼロから詳しく解説していくよ~
催眠術を「嘘」や「ヤラセ」だと思っていませんか?
実は、催眠術は本当に実在します。
一見すると不思議な「催眠術」も、
「仕組み」や「かけ方」を学ぶことで誰でもできるようになるスキルです。
今回は、プロ催眠術師監修の元、
催眠術の「かけ方」を順番に公開していきます。
※参考にした記事はこちら
【プロ解説】簡単な催眠術のかけ方を初心者向けに公開!
◆目次
催眠術の仕組みとは?臨場感がポイント
催眠術になぜかかるんですか?
ポイントは「臨場感」だよ
催眠術の仕組みを説明するためには、
「臨場感」について考えてみる必要があります。
例えば、映画の爆発シーンを見るとドキドキするのは、
映画の世界観に臨場感を感じているからです。
小説を読んで泣いてしまうのも、
小説の世界に臨場感を感じているからです。
このように、臨場感を感じている世界に連動して、
身体は自然と反応してしまうのです。
そして、この性質を利用することで、
催眠術をかけることができます。
つまり、
「催眠術師の言った通りになる」という臨場感を作ることで、
催眠術をかけることができるのです。
詳しい仕組みを知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください↓
催眠術を掛けるためにはいくつかのステップが必要なので、
今から細かく解説していきます。
催眠術をかける前のトーク(会話)の2大ポイント
まず最初は何をすれば良いんですか?
実は最初のトーク(会話)がすごく大事なんだ
催眠術をかける時に最初に行うのが、
「かける前のトーク(会話)」です。
実は、トーク次第で、その後に行う催眠術の成功率が大きく変わってきます。
かける前のトークでは、次の2つの点について意識して会話を行いましょう。
①ラポール
「ラポール」というのは、直訳すると「信頼」という意味です。
ただし、ここで言う信頼というのは、友達との「仲の良さ」などの信頼ではありません。
催眠術ができる人(=催眠術師の先生)として「信頼」してもらえるかどうか?
が大切になってきます。
そのために、催眠術ができる人(=催眠術師)として
信頼してもらえるように振る舞うことが大切です。
では、具体的に何と言えば良いのでしょうか?
答えは、「催眠術ができます!」とハッキリ名乗ることです。
名乗ることで「催眠術ができる人」と認識してもらうことができ、
ラポールを形成することができます。
逆に、NG例としては、
「初心者です」と名乗ってしまうことです。
「催眠術ができない人」と認識されてしまうと、
ラポールの形成に失敗してしまいますので
言わないように注意しましょう。
ラポールはすごく重要な部分なので、別記事で詳細を解説しています。
詳しく知りたい場合は参考にしてください↓
②メリット
もう1つ大事なのは、
体験者に「催眠術にかかりたい!」と思ってもらうことです。
そのためにも、
催眠術にかかることのメリットの話をしましょう。
例えば、
「催眠術にかかるとリラックスできますよ」など、
プラスになることを伝えます。
また、
「水をオレンジジュースの味に変えることができる」など、
楽しそうな催眠術の話をするのもGooDです。
他にも、催眠術にかかることのメリットの話はたくさんあるので、
詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください↓
会話が終わったら、次はいよいよ催眠誘導を始めていきます。
催眠術の導入編
話が終わった後は何から始めれば良いんですか?
最初は「導入」からだよ
まず、一番最初に行うのは、「導入」です。
導入方法も色々な種類がありますが、
最もポピュラーな「振り子」を使った催眠導入法をご紹介します。
五円玉の振り子
誘導文(テンプレート)の一例
五円玉の振り子を持ってください。
五円玉がアゴの高さになるくらいまで持ってきて見つめてください。
わざとでいいので左右に揺らしてください。
揺れをいったん止めて、じっと五円玉を見つめてください。
僕の声を聞きながらじっと見つめて
左右に揺れるところをイメージしてください。
イメージをするだけで少しずつ揺れ始めます。
少しずつ揺れ始めると揺れの幅が広がっていきますよ。
ここで大切なポイントは、五円玉の揺れに合わせて、
催眠術師が「揺れる、揺れる」と言うことです。
こうすることで、「催眠術師の言った通りになる」という臨場感を作ることができます。
導入部分はすごく大事な部分ですので、詳しいやり方はこちらの記事で細かく解説しています。
ぜひご参考ください↓
導入が終わったら、次はいよいよ本格的な催眠術をかけていきます。
催眠術のかけ方の基本-5つのステップ
導入の次はどうやって催眠術をかけるんですか?
5ステップを意識すると催眠術をかけられるよ
催眠術をかける時は、次の「準備+5つのステップ」を意識するとかけやすくなります。
ここでは、「椅子からなくなる催眠術」の例でご紹介します。
椅子から立てない催眠術のかけ方
<誘導文>
3つ数えると、あなたは椅子から立てなくなります。
1つ、2つ、3つ
もう椅子から立つことができません。
椅子から立つことができますか?
3つ数えると、椅子から立つことができます。1つ、2つ、3つ。
椅子から立てない催眠術の詳細はこちらをご覧ください↓
⓪準備
催眠術をかける前に、
- 目を閉じてもらう(閉眼法)
- 一点を凝視してもらう(凝視法)
などの状態になってもらってから催眠術をかけることが多いです。
ただし、準備の段階を飛ばしても催眠術をかけることはできるため、必須ではありません。
①宣言
3つ数えると、あなたは椅子から立てなくなります。
最初に、体験者がこれからどういう状態になるのかを宣言します。
この時に、何をしたらその状態になるのかという「スイッチ」も同時に決めておきます。
今回のケースだと、「3つ数える」をスイッチにしています。
②スイッチ
1つ、2つ、3つ
①宣言 で決めた「スイッチ」を行います。
スイッチとは、宣言した状態に切り替わる合図のことです。
スイッチとしてよく使われるのは、
「3つ数える」「指を鳴らす」「手を叩く」などさまざまですが、
宣言の時に決めたスイッチであれば何でも大丈夫です。
③追い込み
もう椅子から立つことができません。
宣言の内容を繰り返し唱えます。
さらに、他の反応を引き出したい場合は、言葉を追加していきます。
④確認
椅子から立つことができますか?
催眠術にかかっているか確認しましょう。
⑤解除(解き方)
3つ数えると、椅子から立つことができます。1つ、2つ、3つ。
最後にしっかりと催眠術を解きます。
1度で解けない場合は、繰り返し解除を行いましょう。
催眠術の解き方の詳細はこちらで解説していますので、
合わせてご覧ください↓
今回は「椅子から立てない催眠術」の例でしたが、
次は、種類ごとの催眠術のかけ方をご紹介します。
【種類別】催眠術のかけ方
他の催眠術はどうやってかけるんですか?
代表的な催眠術のかけ方を見ていこう
ここからは、
- 手が開かなくなる催眠術(カタレプシー)
- 目が開かない催眠術
- 好きになる催眠術
- 瞬間催眠
の4つの催眠術のかけ方をご紹介します。
手が開かなくなる催眠術(カタレプシー)のかけ方
<誘導文>
手をグッと握ってください。
親指の爪をじーっと見てください。
じーっと見てると手がドンドンと固くなっていきます。
3つ数えると、手が固くなって開かなくなります。
1つ、2つ、3つ、ハイッ!
もう開きません。
開かないですよね?
詳細はこちらをご覧ください↓
目が開かない催眠術のかけ方
<誘導文>
目を閉じてください。
3つ数えると、目が開かなくなります。
1つ、2つ、3つ
もう開かないです。
どうですか?開きますか?
詳細はこちらをご覧ください↓
好きになる催眠術のかけ方
<誘導文>
私の手をじーっと見てください。
じーっと見ていると、私の手が愛おしくなっていきます。
3つ数えると必ずそうなります。
1つ、2つ、3つ
手を触ってもいいですよ。
触れば触るほど好きになります。
どんな気持ちですか?
詳細はこちらをご覧ください↓
瞬間催眠術のかけ方
<誘導文>
私の手の平を集中してみてください。
私の指があなたに触れると体の力が一気に抜けていきます。
すーっと体の力が抜けます。
体に力は入りますか?
もう入らないですよね。
詳細はこちらをご覧ください↓
4つの催眠術のかけ方をご紹介しましたが、
次は催眠術の練習法についてご紹介します。
催眠術の練習方法:テンプレート暗記と実践練習
色んなかけ方が出てきて混乱しちゃいました。
テンプレートを覚えると便利だよ!
催眠術のかけ方を何種類も見てもらいましたが、
かけ方がすごく似ているものも多いと思います。
実は、催眠術のかけ方を1つ1つ覚えるよりも、
テンプレートを覚えて個別に応用した方が催眠術は早く習得できます。
以下のテンプレートの〇〇の部分を変えるだけで
様々な催眠術のかけ方に応用することができるので、ご紹介します。
誘導文(テンプレート)
<宣言>3つ数えると、あなたは〇〇になります。
<スイッチ>1つ、2つ、3つ
<追い込み>もう〇〇になっています。
<確認>○○できますか?
<解除>3つ数えると、催眠術が解けます。1つ、2つ、3つ。
テンプレートだと簡単に覚えられますね!
「宣言⇒スイッチ⇒追い込み⇒確認⇒解除」
の順番を意識すると覚えやすいよ。
5つのステップの詳細やテンプレートについてはこちらの記事をご覧ください↓
さて、ここまでテンプレートをご紹介しましたが、
実際に催眠術ができるようになるためには練習も必要なので、
オススメの練習方法を2つご紹介します。
練習方法①:テンプレート(台本)を覚える練習
基本的には、1人でブツブツ繰り返し唱えて覚えましょう。
ICレコーダーに録音して、英語のシャドーイングのように
繰り返し唱えて覚えるのも効果的です。
また、誰も座っていない椅子を用意して、そこに体験者が座っているイメージをして、
催眠術をかける練習を行う「イメージトレーニング」を行う催眠術師もいました。
テンプレートの暗記は、1人でできる練習なので、
スムーズに言えるようになるまで繰り返し練習しましょう。
練習方法②:実際に催眠術をかけて覚える練習
実際に催眠術をかける時は、当然ですが相手が必要です。
なので、練習相手を見つける必要があります。
真っ先に思いつくのは、「家族や友人にかける」ことですが、1つ注意点があります。
それは、
「催眠術師(=催眠術が出来る人)として認識してもらえるかどうか?」
つまり、ラポール形成が上手く出来るかどうか?という点です。
すでに仲の良い人の場合は、ベテランの催眠術師であればかけることができますが、
最初の練習相手には向いていないかもしれません。
(ただし、「練習法①テンプレートを覚える」の練習相手には向いています)
オススメの練習法は、「催眠術が出来る人」と認識してもらいやすい人にかけることです。
つまり、できるだけ初対面に近い人にかけることです。
具体的には、
- 飲み会に積極的に参加する
- 集まりに顔を出す
- ストリート(路上)で募集する
- SNSで募集する
- スクールに参加する
など、人が集まる場所に出かけていくことで、
催眠術の練習のチャンスが生まれやすくなるので、どんどん実践していきましょう。
催眠術の練習方法については、下記の記事で詳しく解説していますので、
合わせてご覧ください↓
また、催眠術をかける時は、「かける順番」も大切なので、次の項目で解説します。
【3つのレベルで分ける】催眠術の種類とかける順番
催眠術をかける順番は何でも良いんですか?
いや、順番を意識することで成功率が上がるよ
ここまで様々な種類の催眠術をご紹介してきました。
ただし、適当な順番で催眠術をかけていいわけではありません。
ラポール(催眠術師への信頼)や臨場感の強度によって、
かけられる催眠術の種類が違ってくるので、
最初は簡単な催眠術から順番にかけていくのがセオリーです。
簡単に言えば、レベル1の催眠術から順番にかけていき、
レベル2⇒レベル3とよりレベルアップしていくイメージです。
そのためにも、「どの催眠術がどのレベルなのか?」をこれからご紹介します。
レベル1:運動系の催眠術
レベル1(運動系)の催眠術には、
- 手が開かない
- 椅子から立てない
- 目が開かない
- 歩けない
- 声が出ない
などがあります。
身体の一部が硬直する催眠術が多いのが特徴です。
レベル2:感情・感覚系の催眠術
レベル2(感覚系)の催眠術には、
- 笑いが止まらない
- 味覚が変わる
- 好きになる
- 感覚を感じなくなる(無痛)
- 感覚が移動する
など、感覚や感情が変わる催眠術が多いのが特徴です。
レベル3:記憶系の催眠術
レベル3(記憶系)の催眠術には、
- 名前を忘れる
- 数字を忘れる
- 別人になる
- タイムストップ
- 会いたい人に会える
など、記憶に関わる催眠術が多いのが特徴です。
さて、ここまでレベル1~3までご紹介してきましたが
ザックリとで良いので覚えておくと便利です。
以下、表にまとめましたのでご覧ください。
♦催眠術の3レベル分類表
運動系(レベル1) | 感情・感覚系(レベル2) | 記憶系(レベル3) |
手が開かない 椅子から立てない 目が開かない 歩けない 声が出ない | 笑いが止まらない 味覚が変わる 好きになる 感覚を感じなくなる(無痛) 感覚が移動する | 名前を忘れる 数字を忘れる 別人になる タイムストップ 会いたい人に会える |
ここまで初めて催眠術をかける時の手順をご紹介しましたが、
次は、同じ人に2回目にかける時の方法をご紹介します。
【予備催眠とは?】2回目以降の催眠術のかけ方
同じ人にもう一度催眠術をかける場合は
どうすれば良いんですか?
2回目はもっと簡単にかけられるよ
同じ人に再び催眠術をかける時は、また同じ会話から始めたり、
同じ導入から催眠術をかけていけば良いのでしょうか?
実は、2回目以降は手順を省略して催眠術をかけることができます。
例えば、トークや導入の段階を飛ばして催眠術をかけることができるので、
- 手が開かない
- 飲み物の味が変わる
- 名前を忘れてしまう
など、レベル1~3の催眠術をいきなりかけることができます。
この性質を利用して、テレビの収録は行われています。
実際に、テレビの催眠術では、
導入などの手順を踏まずにいきなり催眠術をかけている映像を
見たことはないでしょうか?
なぜ、いきなり催眠術にかかるのかと言えば、
実は、事前に楽屋などで催眠術を1度かけているからです。
すると、本番の撮影では、いきなり催眠術をかけることができるので、
すぐにかかるようになるのです。
なので、いきなり催眠術にかかる様子をテレビで見て、
「ヤラセだ!」「嘘っぽい」と感じることもあると思いますが、
実際はこのページで紹介したかけ方の手順を踏んでいます。
また、楽屋などで事前に催眠術をかけておくことを
「予備催眠」と言ったりしますが、
特別な催眠術をかけているわけではなく、
催眠術を事前に1度かけておくことを予備催眠と呼んでいます。
予備催眠は、どれくらいの期間有効なのかと言えば、
個人差はありますが、日にちを跨いでも効果がありますし、
1年以上経っても効果が続くことがあります。
なので、2回目以降はもっと簡単にかけられることを覚えておきましょう。
最後に、催眠術を習得するために大切な情報を次の項目でお伝えします。
もっと催眠術を学びたい方へ
もっと催眠術について学んでみたくなりました!
無料メール講座がオススメだよ
今回解説した内容だけでも
十分に催眠術をかけることができるので、
ぜひ何度も読み直したり、テンプレートを覚えたり、動画でやり方を学んでみてください。
また、今回は、初心者向けに簡単な催眠術のかけ方を解説してきましたが、
催眠術は本来はもっと奥が深いものです。
催眠術を使う目的も、
- 自分に自信をつけたい!
- セラピーやカウンセリングで使いたい!
- 整体などの施術と組み合わせて使いたい!
など、人によってさまざまです。
より深く催眠術を学びたい方には、
7日間の無料催眠術メール講座がオススメです。
興味がある方はより深く催眠術を学んでみてください。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。